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<<   作成日時 : 2006/05/13 03:36   >>

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5/10 下北沢440 “ラフスケッチ vol.16”

自分にとっては約1ヶ月振りの近藤さんライブ。1日から、来月リリースされるアルバム収録曲の配信も始まっているので、今までとはまた違った気持ちでライブに臨む。ハコの440は、4年前の梅雨の時期に初めて近藤さんの弾き語りを見た思い出深い場所だ。OPEN時間近くになって440の前に並んだのだが、ガラス越しに赤いTシャツ姿の近藤さんが見える。リハの最後だろうか、赤いギターに赤いTシャツ。まるで少年みたいな姿にライブ前の張り詰めた気持ちがふっと緩んだ。

開演時間を少し過ぎて、チェックのシャツに着替えた近藤さん登場。440はステージ上にアップライトピアノがあるので、まずは譜面を持ってそちらの方へ。静かに始まったそのイントロを聞いて思わず「うわっ」と嬉しくなった。440で初めて聴いた時からお気に入りの曲“口笛”からライブがスタート。歌詞(特に曲の中盤以降)も好きだし、途中で加わる近藤さんの口笛もいい。続いては来月リリースのアルバムの一番最後に入っている“見知らぬ魂”へ。このところギターの弾き語りで聴くばかりだったこの曲も、ピアノと一緒だとまた違った印象を受ける。柔らかく穏やかな調子だけれど、しっかりと近藤さんの唄の世界に引き込まれていく。2曲を唄い終え、ステージ中央の椅子へと移動。持ち替えた赤いギターの弦が(リハーサル中に弦が切れたとかで直線に張り替えた模様)1本だけ、ペグの部分でちょんと飛び出ているのが気になったみたいで『ヒゲが1本だけ出とるみたい』『客席で見てると、こういうのすごく気になるんだよね』と弦を切って調整していた。GW中に行われた、ナンバーナイン9周年記念のイベントツアーの話をしながら(5日間で4日オールナイトのイベント・・・この年齢になってそんなことをしました、なんて話していたような)次の曲紹介へ。総勢30名程が一緒に移動しながらツアーを回ると、ファミリーのような一体感を得られるそうで。ツアー中ex.WINOの吉村潤さんと一緒にカバーしたというNEW ORDERの曲を(ちなみに吉村さんサイトの日記で、楽屋でピースサインの近藤さんやら新幹線に乗り込む黒づくめご一行の写真が見られる)、続いてもう1曲、そのツアーで初めてカバーしたという曲(タイトル等聞き取れなかったので後日修正予定)を演奏。ピアノからギターにチェンジして、曲調も近藤さんの唄声もだんだん激しさを増してくる。かき鳴らされるギターと、目の前で唄う近藤さんの姿に、こちらの気持ちもすっかり持って行かれてしまう。前の曲がフェードアウトするかと思いきや、そのままブルースハープで奏でられたメロディは、もうすっかりお馴染みになった“静かな世界へ”のイントロ。この曲繋がりの部分がすごく良かった。唄声の持つ力にただもう身を任せるという感覚。一瞬たりとも聴き逃したくないと思う幸せな時間と空間が広がっていた。
MCを挟んでアルバムからもう1曲。花田さんの弾いたギター繋がり、とでも言おうか“荒野を抜け、そして戻る。”息つく暇もないほどの勢いと唄声の迫力に圧倒される。着席スタイルでのライブなのだけれど、椅子に深くしっかりと腰掛けていないと、そのままステージに吸い込まれて行っちゃうんじゃないかと思うくらい。ぴんと張ったこちらの気持ちを更に強く引いてくれたのが“恋に落ちたままで”(アルバムではどんな風になっているのか、すごく楽しみな曲でもある)。ところどころで入る‘Oh,yeah’ってフェイクも、熱を帯びていてすごくカッコイイ。唄い終えたあとは、さっきまでの激しさが嘘のように、穏やかで丁寧な口調でアルバムや今後のライブの予定などを話す。ホームページの『住所』って表現が微笑ましいなぁ(笑)。サイトのドアをノックしたら、中から応えてくれるらしい。
最後の曲は『来年発売の3rdアルバムから・・・』という前置き付きで紹介された“ここから”。えぇとそれでは2ndアルバムはいつ製作なさるのだろうか(苦笑)。

一旦ロールスクリーンを下ろし、機材セッティングを変えてすぐに始まったのが(まさかこんな早くに出てくるとは思わなかった)鎌田ひろゆきさんのステージ。こうして見るのは初めてだったのだけれど、大柄で眼光の鋭い方だな、というのが第一印象(あとで気付いたのだが伊集院静氏に似ていると思った)。弾き語りなのだけれど、鎌田さんの場合は立って唄うのだね。なにぶん初めてのことなので、曲のタイトルなど全く判らなかったのだけれど、豊かな声量とダイナミックなステージング、そして歌詞(ことば)の持つ力がこちらもとても印象に残った。後半(たぶんラスト曲の前)に唄われた曲の歌詞が、とても心に響いて、思わずほろりとしそうになる(慌てて涙が落ちるのを堪えたけれど)。最後の曲を唄い終えるとそのままステージ上に近藤さんを呼び入れて、ここからは2人でのセッション。

鎌田さん曰く『フォークデュオ』らしいけれど(笑)まずは近藤さんがピアノで、鎌田さんの曲“2月のうた”を。ハープを使う曲なのに、見事に持ってくるのを忘れたそうで、近藤さんのブルースハープを拝借しての演奏となる。当人同士は全く気にも留めていないようだったけれど、客席に漂う何とも微妙な空気を感じ取ったのか(苦笑)『別に変な病気は持ってないからね』とフォローする近藤さん。『あ、でも部屋が片付けられなくなる病気にはなるかもしれない(笑)』そうで・・・散らかりっぱなしなのね。“2月のうた”は1コーラス目を鎌田さんが、そのあと輪唱のように2人で唄い、最後はハモってみせた。続いて近藤さんのアルバムから2曲。事前に手渡したアルバムから鎌田さんの希望に沿って選ばれたという2曲は“BAREFOOT DIARIES”と“走る風のように、落ちる雨のように”。当然のことといえばそれまでなのだけれど、鎌田さんが唄うとまた全然違った表情の楽曲になるし、ことばの乗せ具合も近藤さんのそれとは違って非常に興味深かった。まさに一期一会というか、この瞬間にしか感じ取れない大切な空気感。これまでは出演者同士で何か演ってみたくても『これを一緒に』と紹介する音源がなかったけれど、アルバムが出来上がると、そういうオファーも可能になると話していたので、今後予定されている共演ありのイベントライブでは、また素敵な企みが可能になると期待してもいいだろうか?ラストは再び近藤さんがピアノを弾いて、鎌田さんの“ラフスケッチ”を2人で。見た目も演奏スタイルも随分違って見える2人だけれど、その間には確かな(共通する)何かが感じ取れて、まさに『デュオ』って雰囲気だった。

アンコールの拍手に応えて登場した鎌田さんが最後にもう1曲。外は雨が降り出していたようで(自転車で440まで来たという鎌田さん、お帰りは大丈夫だったのだろうか)繰り返し『ゆっくりしてって下さい』と言葉を掛けながらこの日のライブは終了した。
(セットリスト等、後日加筆修正予定)

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